虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「いいに決まってるじゃないですか!!
少なくとも、わたしは今、逃げてほしいです!」
あの人の中では今、自分のプライドと闘っているのだろう。
“魁先生”という、名前まで付いた位の人だったのだから。
でも・・・わたしにそれは関係ない。
ただ、生きてくれればよかったのだから。
隣にいて、なんてもう言わない。
とにかく・・・
「お願いだから・・・死んでほしくないんです・・・っ」