虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「あいつの瞳、見たか?」


「見ましたよ。綺麗な顔に似合わず、濁った目してましたね」



部屋にしんみりした空気が流れる。


そんな雰囲気を変えようと口を開く。



「一条はどうだ?」


「一条君ですか?良い子ですよ~彼、僕と話すとき正座なんですもん」



おもちゃを見つけた子供のように笑う、総司。



一条・・・礼儀正しすぎだろ。


苦笑しながら、そうか、と頷く。


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