虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
*土方side*
あれから、どの位経ったのだろう?
もう帰ってきても、いい頃なのに・・・
物音どころか、気配すらしない。
俺は、平助がよこした手紙をもう一度読み直す。
こいつは・・・やっぱり、睦月のことが好きだったんだな。
いや・・・好きなんてどころじゃない。
睦月の為なら、簡単に命さえ投げ出してしまうだろう。
「はぁ――――っ・・・それにしても、遅すぎやしないか?」