虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


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『鈴大好きだよ?


これからも、ずっと傍にいるから――――』



気が付くと、わたしの隣では平助君が笑っていた。


傷一つ無い、あの時・・・


ここを出て行く前と同じ姿。



『何で・・・? 何でいるんですか?』


『どうしたの? 僕は、ずっと鈴の隣にいたよ?』



ツゥ――――っと、涙が頬を伝う。


平助君・・・



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