虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


そんな、疑問が頭をよぎる。



「・・・しかたない、か」



そう、自嘲的な笑みを浮かべる。


そして、最後の一枚に筆を走らせた。


最後の一文を書き終え、ふぅ、と溜息をつく。


だけど、わたしはそれをまとめて折り畳み、机の下にしまった。



「え? 見せてくれないの?」


「気が変わった。 また今度な」



ブスッと、拗ねたような顔をする一条。

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