虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
だから、わたしは何も言っていない。
これから、沖田さんがどうなっていくのかも、
どのような運命を辿るのかも。
だって・・・
沖田さんの顔には・・・もう、全て分かっているような顔をしているから。
たぶん、自分が労咳に侵されていることも。
全て分かっているのだろう。
「沖田さん・・・」
「ねぇ、睦月。僕は、あとどれ位持つの?」
悔しそうに、顔を歪める沖田さん。
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