虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
わたしは壁にもたれて寝ようとしていた。
「何か問題でも?」
布団使って寝てたら爆睡してしまいそうだし・・・
その間に殺されたら嫌だしね。
「問題って、大有りでしょ!布団使って!」
驚いたようにわたしに、布団を勧める藤堂さん。
いや、わたしは使わないんじゃなくて使いたくないの。
「嫌です」
「ダメ!!」
「藤堂さんが使ってください。布団、一つしかないですし」
お互い、一歩も引かない・・・終わりが見えそうにない。