虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


そんな未来はいらない。


想像したって、空しくなるだけだから。



「睦月組長、巡察は行かないんですか?」


「あ~、ごめん。 すぐ行くよ」



ぼんやりとしていたようで・・・


もう、巡察の時間が来ていた。



呼びに来た隊士にそう返し、わたしは急いで準備を始める。


といっても・・・隊服を着て、刀を差したら終わりなのだが。



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