虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


そして、あらかじめ用意してあった花束を掴む。


クルクルと、花を回しフッと微笑む。



「平助・・・の所か」



わたしは、ただ微笑み頷いた。


たぶん、あそこにはもう行く事は出来なくなりそうだし・・・



「じゃあ、行って来ます」


「ああ、行ってらっしゃい」



それと、これが最後の会話になるなんて・・・


わたしは、知らなかった。

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