虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
そう、皐月君の頭を撫でながら答える。
わたしも、ここに来てから柔らかくなったな・・・
と、改めて思う。
「そうなんだ・・・かっこいいね、と、うど、うさん」
上手く漢字が読めないのだろう。
少し苦戦しながら、皐月君は言った。
「ありがとう・・・皐月君。平助君も喜んでると思うよ。
ねぇ・・・皐月君。
君も、大切な人が出来たら、全力で守ってほしいの」
わたしは、皐月君と目線を合わせ、そう言った。