虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


ダッと、皐月君の方へ駆け出す。



「危ないっ!!」



皐月君の腕を、思いっ切り引っ張る。


ツンッとつんのめる、皐月君。


そして、後ろ向きに倒れこんだ。


その代わり・・・




――――下へ下へと、落ちていくわたしの体。


耳元で、ビュウビュウと風が鳴った。


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