虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「鈴、鈴っ!!」



揺さぶっても、グラグラと揺れるだけの鈴。


口元には笑みを浮かべて。


手には、あの髪紐を握り締めて。


・・・死んでいた。



鈴は、こうなることを知っていたのだろうか?


だから、あれを渡したのか?


だから・・・



「いまさら・・・っ、俺のこと、名前で呼んだのかよ・・・?」


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