虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「食べません」


「いや、食べないとだめだって!」


「いらないです」


「だめ」



こんなやり取りが15分続くと、根負けしたように背中を押してくるのをやめた。


「んーじゃあ、広間にだけ行こう。無理に食べろとは言わないからさ」


人の多い所にはあんまり行きたくなかったのに・・・しかたないか。


「わかりました」


そうしてわたしたちは広間に向かった。

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