ゴスロリ姫は地味子ちゃん






「前に会ったとき雨愛ちゃんは2才だったから覚えてないのねぇ?」



会ったことあるんだ…私。



「私は雷覇の妹の荒瀬 都兎(あらせ とと)よ♪ここの理事長なのよぉ!」

「やっぱり元カノ…ってえっ!?妹!?」

「そうよぉ?あっ雨愛ちゃんのクラスは1年D組ね?」

「あっ…はい。」

「3年には晴琉もいるし、困ったことがあったらいつでも頼ってねぇ?」

「ありがとうございます。」

「ん~~~やっぱりなんか気になるわぁ!」

「何がですか…?」



お父さんの妹だし…
やっぱ気付かれたかな?



「雨愛ちゃん我慢してるでしょ!自分を偽ってるわぁ!」

「…だって、自分を出したら嫌われちゃうじゃないですか?」

「やっぱりねぇ~でも…全員がそうとは限らないわよぉ?ここは妖子がほとんどだしみんな個性的だわぁ!だから雨愛ちゃんも個性を出しなさいよぉ?」

「でも…」

「ここは影なのよぉ?光では自分を隠しててもここでは自分らしく生活してる妖子だってたくさんいるわぁ…我慢しすぎるとねぇ自分を見失ってしまうのよぉ?雨愛ちゃんここでは自分らしく生きなさい?」

「っ…うん!」



ここでは…
自由にやっていいんだよね?


















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