ゴスロリ姫は地味子ちゃん
そうと決まれば一回家に戻る!
「ただいま!」
「雨愛!?荒瀬高校は?」
「ちょっと忘れ物したの!」
「雨愛…そっか。楽しみなさいね?」
「うんっ!」
本当は気付いてた。
お母さんとお父さんが
我慢してる私を心配してるのを!
今までごめんね?
でも荒瀬高校で私は、
自分らしく生きてみるよ!
光ではまだ無理だけど…
影からちょっとずつ進んでいく!
―――私は、お気に入りのゴスロリ服を持って家を飛び出した。