ゴスロリ姫は地味子ちゃん
「雨愛!?なんだその格好は!?」
「え…?普通だけど?」
私はどっからどうみても
普通の女子高生の格好をしている。
だから何も言われないと思ってたのに…
なんで??
「雨愛っ中学と同じ格好で行く約束だろう…?」
「そんな約束したっけ?」
頭の中で思い返してみる。
あっ…
約束、してたかも!
「ごめん!忘れてた!すぐ直すね?」
「そうか!気をつけて行くんだぞ?」
私は制服を直して、
髪をみつあみにして、
最後にダサいメガネをかけてから
「行ってきます!」
今度こそ棗学園に向かって
歩き出した。