ハンドパワー

今の私にも、まだその力の調節ができない。


「またあの頃のことを、思い出していたのか?」


合田さんに声をかけられる。


未だに彼と打ち解けられていない。



あの時から私は、明るさをなくしたからだ。


「はい。   どうしてこうなったのかを、自分で思い出したいから

両親がなんで死んだのかを。


合田さんは知ってるんでしょ?」
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