ハンドパワー

学校を少し出たとこで、新くんに声をかけられた。


「どうしたの?」

「昨日まで休んでたんだろう?」

「そうだけど」

「この前のこと?」

「そうだよ」


そして足を進める。

「あの事は気にしなくていい」


「私の気持ちなんてわからないのに、そんなこと言わないでよ!」

最低だ…

何で八つ当たりしてるんだろう…

休んでたのにどうして、心が落ち着いてないんだろう?

「温秘ちゃん,ちょっと冷静になろうよ」


「ゴメン。私もう、みんなみたいに優しく接することできない」
< 206 / 576 >

この作品をシェア

pagetop