ハンドパワー

「いらっしゃい、温秘ちゃん
さぁ、どうぞ」

「・・・・はい。お邪魔します」


ビックリした。
めちゃくちゃ老いてるから。

渡辺さんに案内されたところは、畳でいっぱいになっている部屋。

渡辺さんはいつもここで過ごしているみたいだ。

「いや〜、久しぶりだね、温秘ちゃん。
大きくなったね〜」

「本当、お久しぶりです…」

うまく相づちを打てない私だから、すぐに会話が途絶えてしまう。
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