ハンドパワー
なぜなら少し落ち込んでいるハルが、目に映ったからだ。
「な〜に落ち込んでんの!!
ハルが落ち込んでたら、ここに住んでる人、みんな暗い人だよ」
そう言って、氷をハルに当てた。
「つめたっ
・・って、温秘は明るい人だよ?」
必死に笑顔を作っているハルを見たくなかった。
「やめてよ…
無理矢理笑顔を作んないで。
余計に私が傷つく…
でも…私が傷つけたけど…」
その先の言葉か見つからなかったから、ハルを抱き締めることにした。
「温秘?
・・・でも、俺は温を守らないとっ」
っつ。