ハンドパワー
隣町って、幼少時代に私が住んでいた町じゃない!
ということは見たことがあるんだ…
どこで見たんだ?!
…って、何でこんなに必死に考えてるんだろう。
幼少時代に楽しい思い出が残ってるってわけじゃないのに。
そう思ったら、転校生の事なんてどうも思わなくなった。
しかも彼の席は私より後ろ。
転校したばっかりだから、彼は席が一番後ろ。
私はやや真ん中。
関わりを持つことなんてないだろう。
「じゃあ、並んで。
体育館に移動しましょう」
先生の指示手みんな動き出した。
始業式を終え、簡単な学活も終え、放課後になった。