ハンドパワー

なんと前には、北郷勇人がいたのだ。


「何であんたがここにいるの!?

何勝手に女の部屋に入ってんのよ!」

「まぁまぁ、落ち着けよ。

ここにいる人が入れてくれたんだよ」

ハル?

もしかしてハルが入れたの?


「この状況で落ち着いていられるわけないでしょ!

さっさと出ていってよ!」

私は彼の手を引いて、追い出そうとした。

しかし掴んでいない逆の手で、なぜか抵抗された。
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