七色の虹
「ふーん」


オレたちは、その2年の女の横を通った。

「あー止んだし」
大和が言うように雨は止んだ。



あ…………
「キレーだな……」

思わず声に出てしまった

「?なんか言ったか?秋斗」
聞かれてないみたいだな
「いや、なんでもねぇ」

そこには虹があった。



「あはは」

後ろから声がした。
オレはゆっくり後ろを振り返った。

「キレイですよね、本当」
2年の女が話しかけてきた

「…あぁ」

なんか恥ずいけど

オレは恥ずかしいことを隠すように頭をかいた。
聞かれてた……。
恥ずかし


「あ…また降ってきた」
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