彼氏に内緒の飲み会で
テーブルの端へまで行き
(とりあえず、座って待つしかないよね?)
と一人納得しながら腰掛けた。
5分たった時だった。「こちらです」と案内されて一人の男性がやってきた。
(?!!なんで…―ッ!?)
入ってきた男性と目があった瞬間、時がとまった様に感じたのも束の間―
「みつき…?」
名を呼ばれた瞬間―。
蘇るあの頃と変わらない懐かしい声。私がプレゼントで渡した香水の匂い。
「…―会いたかった」
そう耳元で言われたら
もう、引き返せない。
end.