太陽と月
駐輪場
陽side
やっぱりいつもと同じ時間に図書館に着いた俺。
自転車を置く場所も大体決まってる。
今日も昨日と同じ場所に置く。
たまに空いてない時があるけど、今日は空いてる。
「あ…ごめんなさい」
俺が入れようとした場所に入ろうとしていたもう1台の自転車。
「あ…いや…」
俺も相手も後ろに1歩下がる。
相手を見ると、同い年くらいの女子。
清らかで爽やかな感じだ。
俺の知ってる女子とは何か違うな。
「どうぞ…俺はあっちに止めますから」
俺はとっさに言う。