太陽と月



何訊くんだったっけ…。


あぁ、そうだ。


「高校生…ですか?」


「それ、俺も聞こうと思ってました。はい、高3です」


え…同い年くらいって思ったけど、ぴったり。


「偶然ですね?私も同じですよ?」


“同い年”って分かっても敬語で話す私。


何だか緊張して普通には話せない。


「ってことは…高3?」


「…はい」


それっきり私も彼も黙り込んでしまった。


でも、何故か気まずくはない。


緊張はするけど、心地良い感じ。



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