太陽と月
昼食

陽side




図書館を11時50分に出て、家に着いたのはちょうど12時。


やっぱり俺は父さんの子だと実感する。


「コロ?眠いの?」


リビングの窓を開けてコロに話しかけている悠樹。


俺は2人分の昼食を作っている。


料理が得意って訳じゃないけど、少しならできる。


昔よく姉ちゃんに付き合わされたから。


今日のメニューはオムライス。


単品ではかわいそうだから、簡単なサラダもつける。


チキンライスに卵を乗せるだけだけど、けっこう手間がかかる。


でも悠樹に“オムライスが食べたい!”って笑顔で言われたら断れない。


俺ってまさかブラコン!?


まさか…弟がかわいいのは当然だろ?



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