太陽と月
月花side
「ただいま~」
家に帰る頃には胸のドキドキも落ち着いていた。
玄関のドアを開けると、見慣れない靴。
お客様かな?
「ただいま…」
もう1回言ってリビングに向かう。
「おかえり月花」
お兄ちゃんの隣にいるのは…。
「おかえりなさい、月花ちゃん」
お兄ちゃんの彼女の美貴さん。
「美貴さん!」
私は嬉しくて美貴さんに駆け寄る。
美貴さんは優しいから大好き!
お姉ちゃんだったら嬉しいのにって思うくらい。