太陽と月
「おいおい…何だよそれ…」
お兄ちゃん落ち込んでる?
「だって誠哉どうせ月花ちゃんにべったりなんでしょ?」
美貴さん…100点満点だよ。
誠哉っていうのがお兄ちゃんの名前。
「まぁ…あながち間違いでもないけど」
“あながち”!?
何言ってるの?
完全に正解してるよ!
私はばれないようにお兄ちゃんを睨みつける。
それでも嫌いになれないのが不思議。
お兄ちゃんの私に対する愛が大きいってこと?
嬉しいっちゃ嬉しいけどね。