太陽と月



「…はよ」


リビングでコーヒーを飲んでいる父さん。


その隣で本を読んでいる姉ちゃんと庭で飼い犬のコロとじゃれている弟。


「ご飯早く食べてね」


母さんがテーブルにトーストと目玉焼き、レモンティーを置いている。


「うん」


俺はいつものように椅子に座って食べる。


「あき?」


姉ちゃんが俺の向かい側に座る。


ちなみに言うと、俺の名前は“あき”じゃなくて“あきら”だ。


「今日も図書館?」


当たり前のことを訊いてくる。


「そうだけど?」


「私も行って良い?」


「行くなら勝手に…」


「あっそ…じゃあこれ返しといて!」


突然怒る姉ちゃん。



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