太陽と月
今年の正月もばあちゃんとこには行った。
その時も嫌がったけど、胃痛はなかった。
俺たちが何で嫌われているのか正確には分からない。
ただ、父さんは次男で、父さんの兄さん、つまり俺の“おじさん”には子供がいない。
だからかもしれない。
でも、おじさんは俺たちを恨んだりしていない。
それは父さんや母さんに対しても同じ。
だから、俺たちもおじさんのことは大好きだ。
「ごちそうさま…」
重い気持ちで食べた朝食はいつもより味が薄く感じた。
俺はそれでもいつものように歯を磨いて顔を洗う。
いつもと違う態度だと悠樹が余計に辛くなるだろ?