太陽と月



“いつものこと”が終わった俺は悠樹の部屋に向かう。


コンコン…


ガチャ…


「悠樹?どう?」


悠樹は泣き疲れたのかタオルを握り締めて眠っている。


寝てるってことは治ったか?


俺は悠樹の側に行って頭を撫でる。


悠樹の髪の毛は猫毛で柔らかい。


まるで赤ちゃんの髪の毛みたいだ。


「ん…兄ちゃん?」


目を覚ました悠樹が俺の服を引っ張る。



「お腹はどうだ?」


悠樹の胃の辺りに触れながら訊く。



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