太陽と月



「治ってる!」


悠樹は嬉しそうに言う。


良かった…。


悠樹の笑顔を見ると俺まで嬉しくなる。


本当に大事な弟だよ…。


「じゃあ行こう。みんな心配してるぞ?」


「はーい」


悠樹はタオルを持ったままリビングに向かう。


あのタオルは持っていった方が良いな…。


またいつ痛くなるかも分からないし。


“これを持ったら治った”っていう安心感もあるだろうし。



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