太陽と月
月花side
幼稚園生2人を黙らせてから、近所のスーパーに買い物に来た私と志乃。
今日はカレーになったけど、材料が足りなかったから。
志乃がルーを取りに行っている間、私は野菜を見ていた。
そしたら、何だか視線を感じて…。
振り向いたら昨日の彼がいた。
志乃を紹介したら、志乃と同い年くらいの男の子が彼を“兄ちゃん”って呼びながら来た。
「弟さんですか?」
まだ幼い顔だけど彼とよく似ている。
「はい。悠樹…」
「悠樹?」
彼の言葉を遮って志乃が口を開いた。
志乃の友達?