太陽と月
悠樹
陽side
まさか悠樹と志乃ちゃんが同級生だとは。
偶然ってすごいな。
「兄ちゃん、あと何?」
悠樹の言葉におばさんから預かったメモを見る。
「…全部揃ったよ」
俺と悠樹はレジに並ぶ。
お昼になったからか、入った時より人が多い。
「レジ袋はおつけしましょうか?」
「あ…良いです」
おばさんに渡されていたエコバッグを見せながら答える。
「ありがとうございます。5%割引とさせていただきますね」
エコバッグの力ってすごいな。
自分のお金じゃないけど得した気分だ。