太陽と月



バタン…


「おかえりな…」


おばさんは最後まで言わずに息を呑む。


「買ってきたから。はい」


エコバッグだけ残して父さんの部屋に向かう。


ガチャ…


「ほら、寝とけ」


ベッドに寝かせて俺だけ部屋から出てリビングに向かう。


悠樹の荷物を持って行こう。


どうせ夜は俺と悠樹であの部屋で寝るんだし。


「あき?おかえり」


母さんが俺の姿を見つけて声をかける。


でも、悪いけどそれどころじゃない。



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