太陽と月
「分かった。絶対お昼には帰るから安心しろ」
悠樹の安心した表情を見て玄関を出る。
こうやって会話をしていてもやっぱり同じ時間。
9時ちょうど。
今年の夏休みに俺が図書館に向けて出発する時間だ。
野村家から図書館までは俺の自転車で10分。
徒歩だと…20分とか30分とか?
行ったことないから分かんねー。
「行ってきまーす…」
小さくつぶやいてペダルにかけた足に力を入れる。
今日も勉強頑張るぞ…!