シークレット?スキャンダル!
雅の学校は4時前には終わるはずなのに、もう6時。
せっかくの休みなのに、なにもせずに終わってしまったじゃねーかよ。
夕飯まで作ったのに…。
「はぁ…」
すると、玄関のインターフォンの音。
「はい?」
『あ、あたし…』
「チッ、」
おせーよ、ったく。
「ロック解除したから、入ってこい」
そう言うと、雅は家の中へ入ってきた。
「遅え、」
「ご、ごめん…」
「何してたんだよ」
「じ、事務所のひとに呼ばれて…」
ふーん。
それならそうと、連絡入れとけよな。
仕事とかなら仕方ねえなと思ってしまう俺は、根っからの仕事人間なのかもしれない。