シークレット?スキャンダル!
俺がコーヒー入れてリビングに行くと、雅はテーブルの上に置いてある箱を眺めてた。
「なんだよ、開けてねぇのかよ」
「あ、開けていいの…?」
「当たり前だろ、」
「だ、だよね…」
戸惑いながらも、箱を開ける雅。
俺が買った、クリスマスプレゼント。
天音のライブの日に渡せるタイミングなさそうだから、早いけど今日渡す。
「ね、っくれす?」
「そ。オーダーメイドだから、大切にしろよな」
「うんっ!!」
喜んでみてくれたようだ。
「あ、あのね…。あたし、なにがいいかわからなくて用意できてないの…」
「別に、プレゼントとかいらねぇよ、」
「でも、何かしたいし…」
気持ちだけあれば俺はそれでいいんだけどな…。