シークレット?スキャンダル!
そうこうしてるうちに、雅は作り始めた。
「で、何作るの?」
「クリスマスだし、ケーキかなって思って。りんごあるから、タルトケーキにしよっかな…」
「ふーん」
母さん、いろんなの揃えてたんだな…。
父さんも母さんも互いに忙しいのに、記念日とか祝い事は大切にするから…。
だからと言って、二人きりになりたいからと、幼い俺を麗美ちゃんに預けてたのもまた事実。
忙しい二人だからこそ、会える時間も少ないし、父さんとか、ここ数年はほぼ海外だしな。
「どんくらいかかる?」
「一時間くらい!」
「出来たら呼んで。俺、テレビ見てる」
「はーい、」
俺にとっては貴重な休日。
少しくらい寝てもいいよな?