シークレット?スキャンダル!
でも、あたしがピアニスト辞めるって言った時、反対したよ…?
「あいつの手前、何も言えなかった。ただ、わたし自身もピアニストを辞めて欲しくはなかったからな」
「……………」
そうなんだ…。
でも…。
「今日の天音は、あの頃とそっくりだった」
「……………」
「毎日楽しくピアノを弾いていたあの頃に」
「……………」
「すごく、よかったよ」
「っ……」
お父さんっ…。
「あいつは天音の才能をかっていただけに、頑なに認めようとはしないだろうけど、これからも頑張りなさい」
「はいっ……」
「応援しているよ」
お父さんが認めてくれた。
それだけでも、すごく嬉しい。