シークレット?スキャンダル!
唯一の頼みの綱だった綾斗も、見事にあたしの助けにはならなかった。
「はい、止め。雅ちゃんちょっと休憩してきて」
「はい…」
パパがとうとう冷たくなってしまった…。
ママですらこんなことなかったのに…。
控え室で光に連絡したら、
『だから俺は親父と一緒に仕事したくなかったんだよ』
だって。
それならそうと、あたしに言ってくれたらよかったのに!
結局この日もNG連発してしまった。
家に帰ったらお風呂も入らずベッドで泣いた。
悔しい。
ものすごく悔しい。
なんであたしが、泣かなきゃいけないんだろう。
あたしだって、頑張ってるんだもん。