シークレット?スキャンダル!
「長引きそうだから、綾斗くん、控え室にいていいよ…」
「はぁ…」
他の出演者も控え室にいるらしい。
監督が怒り出したら、相手が泣いてもやめないっていうのは、この業界では有名な話。
でも、よく考えてみろ。
ポンコツ演技の雅が、いままで怒られなかったのが珍しい。
「雅ちゃん…。綾斗、止めなきゃ…」
「俺らがいって止めれる程、監督は甘くないって…」
「だけど…」
「ーー帰る!!」
俺と麗美ちゃんが話してたら、珍しい雅の大声。
帰る?
はい?
「雅!お前!」
「映画もうやらない!どうなってもしらない!」
「俺の顔に泥を塗るのか!」
「知らないしらない!!勝手にしてよ!!」
「雅!!」
「パパなんて、大っ嫌い!!」