シークレット?スキャンダル!
たぶん、この場にいた人達、誰もが驚いただろう。
監督に刃向かう人間がいるだなんて。
雅は出て行ってしまった。
「みや、び、ちゃん…」
どうやら、最後の雅の一言が大ダメージだったらしい。
監督は意気消沈してしまった。
「あ、綾斗、雅ちゃん追わないと…」
「だなっ…」
とりあえず俺は雅を追いかける。
あいつ、本気で帰るつもりなのかよ…。
「雅っ!」
雅の後ろ姿を見つけて、声をかけるが、振り向くそぶりもない。
むしろ、なんか、止まってる…。
そしてついに、膝をくずし、倒れた。
「ちょ…!?雅っ!?」
「あ、やと…」
「なにやってんだよっ…」
「ごめっ…」