シークレット?スキャンダル!



明らかに、なんでここに香月珠樹がいるのよ、って感じの目をしてる。



「このひと、俺の父さん」

「は?」

「俺の父さん」

「は、い?」



状況を理解してないのか、フリーズしている。



「雅ちゃん、だっけ?」

「は、はい!」

「始めまして、急に驚いたよね?」

「あ、あのっ…」

「綾斗の父親です。雅ちゃんのことは綾斗から聞いているよ」

「う、そっ…」



今の雅は、どうしようどうしようって思っているはず。



「あ、あたし…大ファンで…」

「うん」

「さ、サイン貰えますか…」

「ん?サインでいいなら、いつでもするよ?」

「ありがとうございますっ!!」



雅、お前な…。



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