シークレット?スキャンダル!



父さんはケータイをもってリビングを出て行った。


たぶんアメリカにいる母さんに電話するつもりなんだろう。


あっちはまだ大晦日だけど、新年の挨拶でもするんだろうな。



「俺、テーブル片付けるから、先に風呂に入ってこいよ」

「あたしも手伝おうか?」

「いいよ、俺一人で」

「わかった…」



雅を風呂へ向かわせ、テーブルの上を片付ける。



酒飲むの父さんだけだし、そんなに散らかってはいない。



これで麗美ちゃんいたら、おつまみばっかりなんだろうけど…。



すると、ケータイから電話が鳴りだした。



「もしも…」

『やっほー綾斗ー!あけおめー!メールみたー!?今年こそはーー』



うるさいから、ブチっと切った。



< 527 / 641 >

この作品をシェア

pagetop