シークレット?スキャンダル!
父さんはケータイをもってリビングを出て行った。
たぶんアメリカにいる母さんに電話するつもりなんだろう。
あっちはまだ大晦日だけど、新年の挨拶でもするんだろうな。
「俺、テーブル片付けるから、先に風呂に入ってこいよ」
「あたしも手伝おうか?」
「いいよ、俺一人で」
「わかった…」
雅を風呂へ向かわせ、テーブルの上を片付ける。
酒飲むの父さんだけだし、そんなに散らかってはいない。
これで麗美ちゃんいたら、おつまみばっかりなんだろうけど…。
すると、ケータイから電話が鳴りだした。
「もしも…」
『やっほー綾斗ー!あけおめー!メールみたー!?今年こそはーー』
うるさいから、ブチっと切った。