シークレット?スキャンダル!
「麗美ちゃん」
「なによ…」
「酒買ってこようか?」
「……高いのでよろしく」
「はいはい」
俺よりも落ち着いていない麗美ちゃんを落ち着かせるためには、酒を飲ませるしかない。
俺はホテルを出て買いに行く。
なんで俺、こんなに落ち着いてるんだろうなとか思われるかもしれないけど、落ち着いてなきゃやってられないことだってあるし、今の俺は日本のことよりこっちでの仕事が大切なんだよな。
雅のことは、あっちには父さんがいるし、大丈夫なはず。
「遅かったわね…」
「ちょっと、野暮用あっただけ」
「野暮用のついでに、あたしの機嫌取りしようとしたのね」
「………」
「そこは否定してよ!」