あなたの心にいる人は… (完)
泣いてはいけないと唇を噛み締める


「唯は見てない。死んだんだ。見てるはずがない」


となりから聞こえた廉の声


私には分かる…


悲しみで満ちたその声から廉の今の気持ちが


私は涙すら止まってしまった


姉の愛する人を奪ってしまった


その罪を背負って生きていく…


誰になにを言われても当然…


自分で自分を責めながら生きていく


涙は流さない…


だってこれは私の罪だから…
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