あなたの心にいる人は… (完)
パーティー当日


体調のいい私は廉と腕を組みながら


家をでた


「具合が悪くなったらすぐに言えよ」


「うん。」


私よりも背が高い廉


ヒールをはいても差があり話すときに私の方に首をかしげるようにして


ちゃんと顔を見てくれることがなんだかくすぐったい


「やり直しみたいだな」


「へ?」


「結婚式」


廉の言葉になんだかあの日の胸の痛みがよみがえる


あの日私たちは腕を始めてくんだけど


体に触れているのに


廉はすごく遠かった
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