あなたの心にいる人は… (完)
慟哭

喜びと悲しみ

パーティーは思っていたよりもとても盛大で


会場に入る前にすこし躊躇した


「大丈夫?」


急に立ち止まると廉が私の顔をのぞきこんだ


「なんか、、、緊張」


「なんで?」


「だって廉の妻としての初仕事だから、、」


私の言葉に廉は顔をしわくちゃにして笑った


「行こうか、奥さん」


差し出された廉の手をしっかり握りしめて会場に入った


しっかり妻としての役目を果たさなきゃ
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